米軍基地の隣町・東福生を独占取材!レトロアメリカンとロケ地の秘密
higashi fussaの駅前改札を抜けた瞬間、静かな住宅街の空気と米軍ハウス特有の乾いた風が肌を刺した。東京都福生市、都心から電車でわずか一時間の距離にありながら、ここはまったく別の時間が流れる異空間だ。
単線特有のローカルな風情を残すJR東日本の八高線。その線路沿いに広がるhigashi fussaの街並みには、隣接する米軍基地の影響が濃密な影を落としている。高度の低いジェット機の爆音、英語の看板、そしてストリートに溢れる独特のアメリカンカルチャー。日本とアメリカが交錯する境界線で、今何が起きているのか現地を歩いた。
米軍基地の隣に広がる異国情緒と最新ストリートカルチャーの融合

フェンス一枚を隔てた向こう側は、アメリカ空軍第374施設航空団が駐留する広大な横田基地だ。国道16号線沿いに並ぶ老舗のダイナーやミリタリーショップ、古着屋の店先には、基地の隊員やその家族、そして全国から集まるサブカルチャー好きが行き交う。福生市の中でも、東福生エリアは観光地化されすぎていない素朴な佇まいを残しており、それが逆に感度の高いクリエイターたちを惹きつけてやまない。
ヴィンテージのフライトジャケットやデッドストックの米軍放出物が並ぶショップの店主は、「ここは流行を追う場所じゃない。歴史が生み出したミリタリー・サブカルチャーがそのまま日常に溶け込んでいる」と語る。長年にわたり独自の進化を遂げてきたアメリカンカルチャーは、単なる懐古趣味にとどまらず、新しいストリートカルチャーの波と合流し始めている。
村上龍の世界観が再燃!『限りなく透明に近いブルー』と最新配信作品のロケ地巡礼

福生の街を語る上で避けて通れないのが、作家・村上龍のデビュー作であり芥川賞受賞作、そして自ら監督を務めた映画『限りなく透明に近いブルー』の存在だ。1970年代の米軍ハウスを舞台に描かれた若者たちの背徳的で抒情的な世界観は、時を超えて若きカルチャー層の心を掴み続けている。
近年、このエリアのノスタルジックな風景が海外の大手映像配信プラットフォームから再び脚光を浴びている。NetflixやHBO Maxが手がけるグローバル向けドラマや映画のロケ地として次々と抜擢され、昭和のレトロな雰囲気と米軍基地街の独特な異国情緒が交錯するロケーションが画面越しに世界へ発信されているのだ。聖地巡礼に訪れる若いファンたちの姿も目立つ。
【独占取材】穴場スポットとレトロアメリカンな街並みが魅せる絶景の最新動向

今回、編集部では一般の観光ルートから外れた穴場スポットを独占取材した。米軍基地街の裏通りにひっそりと残るフラットハウス(平屋の米軍ハウス)群は、まるで時が止まったかのような哀愁と洗練されたレトロデザインが同居する絶景エリアだ。夕暮れ時、基地の誘導灯が灯り、オレンジ色の空に滑走路のシルエットが浮かび上がる瞬間は、訪れた者を言葉を失わせるほどの情緒に満ちている。
地元住民やアーティストの手によってリノベーションされた旧米軍ハウスは、ギャラリーやクラフトショップとして新たな息吹を吹き込まれている。「古き良きアメリカの面影を壊さずに最新の感性を加える」という独自の町起こしが実を結びつつあり、ガイドブックには載っていない秘密のロケ地情報や撮影スポットを目当てに訪れるリピーターが増加中だ。
本場のアメリカンサイズ!異国情緒あふれる絶品最新グルメの最前線
基地街散策の最大の醍醐味といえば、圧倒的なボリュームと本場の味をそのまま再現したグルメの数々だ。厚切り肉を炭火でジューシーに焼き上げた本格アメリカンハンバーガーや、スパイスが効いたテクス・メクス料理、さらには昭和から続く老舗ステーキハウスまで、食の選択肢は驚くほど豊富である。
最近では、地元の新鮮な食材と本場のレシピをフュージョンさせた最新クラフトビール醸造所や、アメリカンヴィンテージのインテリアで統一されたドーナツショップがオープンし、SNSやWebメディアで大きな話題を呼んでいる。基地で働くアメリカ人客と地元の常連客がカウンターでグラスを交わす光景は、ここが日本であることを瞬時に忘れさせる。
JR東日本・東福生駅からのアクセスと周遊ガイド:歩いて巡る基地街の日常
都心からのアクセスもすこぶる良好だ。JR東日本の八高線が乗り入れる東福生駅は、拝島駅や立川駅からの乗り換えもスムーズで、週末のデイトリップに最適の拠点となる。駅を出て数分歩けば、目の前には基地のフェンスと広大な青空が広がり、日常の喧騒を一瞬で忘れさせてくれる。
徒歩圏内には、国道16号線沿いのメインストリートだけでなく、静かな住宅街の中にひそむ古着屋やレコードショップ、カフェが点在する。散策の途中でふと立ち寄った路地裏で、思いがけない掘り出し物や絶品スイーツに出会えるのも、徒歩で巡る旅ならではの楽しみ方だ。
サブカルチャーの新聖地へ:変貌を遂げる福生の観光・ロケ地産業の未来
基地文化と共に歩んできた歴史を活かし、現在の福生市は新たなステージへと踏み出している。行政と民間がタッグを組み、映画やドラマ、音楽ビデオの撮影を誘致する「観光・ロケ地産業」への取り組みを強化。かつてのミリタリー・サブカルチャーの街から、最先端のクリエイティブ・ハブへと脱皮を図っている。
異国情緒あふれる街並みと、新旧のカルチャーが混ざり合う独特のアイデンティティ。この街が持つ底知れないポテンシャルは、国内の観光客のみならず海外からのインバウンド層をも魅了し続けている。過去の記憶を大切に抱きしめながら未来へと疾走するこの街の最新動向から、今後も目が離せない。 (出典: higashi fussa(Yahoo!ニュース))